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それが戯れの果て

Work Text:

「×××!起きろ!」
「宴やぞ宴!」
「ヨハン!ちょっと起きてよ!」
何やら外が騒がしくて起きると、ベッケンバウアーやゲルト・ミュラー、パウル・ブライトナーといった西ドイツの選手(であるはずだった人)が馬鹿騒ぎを興していた。
しかも居酒屋のテーブル席で。
「起きた?ヨハン・クライフ」
聞き慣れた、フランツ・ベッケンバウアーの声。
元々74年W杯でライバル同士戦った後、二人は恋に落ちた。
新聞には同性愛者なのか、とか散々書かれたが、クライフは気にしていなかった。
何せよ当時はゲイ・リブの真っ最中だったので、それも含めて騒ぎにもなった。
当然そういった行為もした。何度も肌を重ねた。
それが、とある『バグ』、つまりはパラレルワールドに来てしまったのだ。
某厨二病ゲームみたいに電子レンジモドキの物や携帯を使う訳でもなく、某猫型ロボットアニメのようにタイムマシンを使った訳でもない。
遠征の途中で寝ていたら、こんな風になったのだ。
……長くなるので、ここまでで止めておく。
ぼーっとしてると、ベッケンバウアーがこっそり、耳打ちをして来た。
「彼処に髪の長い男がいるだろ?アイツ、生意気で俺気に入らないしさ、好きに弄んでいいよ。あと本人には内緒な」
そこには、仲間から離れてソファで1人で飲んでいる男がいた。
その長い髪の男は、ギュンター・ネッツァーという人である事は知っている。
どうやって弄べばいいのか………?
半袖のアニメシャツとユニクロのステテコを着た、金髪の柔らかく、長い髪の男。
僕は、色々な角度からネッツァーを眺めてみた。
なるほど。……思い付かない。
エロい事を、とか考えてみたが、今は辞めておいた。
後のお楽しみに取っておこう。
僕はベッケンバウアーに聞いてみる。
「こいつに何をしたらいい?」
すると、横でベルティ・フォクツが聞いていたらしく、無言で割り箸を差し出した。
居酒屋の割り箸である。
これで何をすればいいのか。思わず訊ねた。
するとフォクツは答えた。
「これをアイツのケツに挟んで、ケツで割らせたら良いんだよ」
そう来たか。
想像するだけで笑ってしまった。
笑いを堪えつつ、ステテコを脱がす。
ネッツァーは「止めてよ」とか「フランツ、ごめんなさい」とか半泣きで言っているが、お構い無しだ。
左右に腰を振って、微かに抵抗しようとするネッツァーを見ると、余計に、寧ろ脱がしたくなる。
僕がステテコを膝下まで脱がすと、ゲルト・ミュラーが一気に脱がす。
ステテコが脱げ、トランクスが顕になる。
恥ずかしがっているネッツァーに、僕は立って、トランクスを尻に食い込ませるように命令した。
筋肉質な尻のラインがバッチリ見える。
尻のラインに見とれていると、フォクツが無言で割り箸を差し出した。これをトランクスと尻の間に差し込もうと言う訳か。
僕は言葉を発する間も無く、トランクスと尻の間に割り箸を差し込んだ。
そのシュールな光景に、さっき迄のエロスは消え、笑いへと化した。
「お前何やってんの!?」
「はよう!早うやれ」
ドッと流れ込む笑い声のノイズを掻き分け、僕はネッツァーに尻に力を入れる様に命令する。
ネッツァーは必死で、尻に力を入れている。
力を入れているのになかなか割れないとなれば、肛門を緩めているのかもしれない。そう思い、僕は念のため追加で命令を出す。
「尻を引き締めろ!キューッって!」
そう言われたネッツァーが尻を引き締めると、割り箸はあっという間に真っ二つに割れた。
「いいぞー、やれやれ!」
「良くやったな!」
現実離れした賞賛の声に、このまま行くとまずい事になりそうな気分すら感じる。
まるで、新興宗教の教祖と信者のそれみたいだ。
それを察したベッケンバウアーは、僕に対してまた囁く。
「本当はこれだけでは物足りないんだろう?何をする?」
何をする。自分だったら………。
僕は唾を飲み込み、考える。
ネッツァーを見ていた時、気掛かりだった事があった。
身体のラインに、エロスを感じる。一種の破壊性を感じる。
萌え系のアニメシャツから浮き出る乳首も、割り箸を割った後の尻も、全てエロティックで卑猥だ。
僕はネッツァーに、彼がさっきまで座っていたソファに四つん這いになる様に命令し、巻かれたトランクスを右にずらし、ピンク色の窄まった菊を眺め、鼻を近づけて感触を確かめながら匂いを嗅ぐ。
男の子の匂いがする。
「ひょー!このままやっちゃうんすか?!」
「お前取り敢えず黙れ」
相変わらず、騒がしいのを無視して、僕は顔を上に向け、菊に舌を捩じ込んだ。
「ひぅっ!?」
舌に少しの酸味と苦味を感じながら、僕は舌でネッツァーの肛門を愛撫する。
微かに水音が響き、開発済みなのか愛撫する度にネッツァーは感じている。
それにしても、ここまで開発したのってベッケンバウアーなんだろうか………。
軽い嫉妬を感じながら、僕の分身が硬直し始めていることに気付く。
舌で上や下、縦横を辿る。
「っあ……!んんっ………!」
ネッツァーの感じる声を聴きながら、僕は舌でピストン運動を始める。
舌を出し入れする度、昂奮が高まっていく。
僕は、ネッツァーの股間に目を向けた。
ネッツァーのものがまだこれっきりで勃起しているのを見、舌を抜き、いい機会なのでからかってやった。
「これで勃起するって、何考えてるの?変態」
感じていた顔は悔しそうな顔に変わり、僕の嗜虐心を煽られる。
ネッツァーは半泣きで涙を流しながら「こんな事になるならイかせて」とか「僕を気持ち良くして」とか付け上がるようになったので……

パァン!!
僕はネッツァーの尻を素手で叩き、痛みで萎えさせてやろうと思った。
彼の器官は収まらず、それどころか硬度を増している。
喘ぎ声の質も変わり、甲高い、甘さを含む声になって来た。
苦痛を与えようとしたら、こいつはそれで喜んでやがる!!本当の本当にマゾの雄犬だ!!
2回、3回、4回、と尻を引っぱたく。
ふしだらな犬にはもっと躾てやらなくてはいけない。
飴と鞭と言われるように、天国ばかり味わわせてはならないのだ。
「ああっ………!クライフ…!く、らいっ」
僕の中に歯止めはない。
尻を引っぱたきながら、「僕」が膨張していることに気付く。
もう我慢出来ない。犯したい。
僕はズボンのチャックを開け、膨張した片割れを取り出し、ネッツァーの菊にあてがい、先走りを塗りたくる。
「ねぇっ………やめてクライフ…お尻は…………!」
駄目だ。そんな事を言うと、僕の理性が効かなくなるじゃないか………!
「お前本当にやるのか…!」
野次馬と化した周りはお構い無しに、挿入を嫌がるネッツァーの直腸に、僕の片割れが侵入する。
肛門を舐めた時の唾液がまだ残っていたのと、先走りからか苦痛は伴うものの何とか挿入出来た。
「い……たいよっ…クライフ」
本当に痛がっているかなんて、この際関係ない。
問題は、僕が気持ち良くなること。
雄犬にしか過ぎないお前の快楽なんか、知ったことか。
僕はピストン運動を早めながら、ネッツァーの尻を叩く。
「あぁっ……!はぁっ…うっ……あっ……!」
僕だけが気持ち良くなろうと思ったのに、それは結果的にネッツァーを悦ばせる。なんという皮肉だろう。
きっと、相当調教されているのだろう。初めてではアナルでここまで感じたりする事はまず無いだろう。
それにしても、何故ここまで正直でない奴隷なのだろうか。
僕はテーブルに置かれた、バラ鞭を取った。
「はぁはぁはぁ………やめて下さい………フランツ…助けて………」
ネッツァーが助けを求めると、すかさず彼を鞭で打った。
1発、2発と立て続けに打つ。
打つ度にソファはネッツァーの先走りで汚れ、今すぐにでも射精したそうに思えた。
ピストン運動を再開しながら、僕は彼にこう言った。
「ねえ、僕をイかせてあげられたら、君は射精していいんだ。もう一度言うけど、君のお尻でイかせてあげられたら、ね」
本当はこんな事を言わずとも勝手に射精しそうだが、念のため言っておいた。
僕は腰を曲げ、ネッツァーに抱き付き、勝手に射精しないようネッツァーの肉軸の根元を押さえる。
ネッツァーは苦しがりながら、直腸と前立腺の快楽で喘ぐ。
「くぅっ……かはっ……あっ……」
男性にとって(僕もそうだが)射精を我慢するのは苦しい事だ。
その苦しい事を、ネッツァーに与えている。
その事実に、僕は益々昂奮した。
しばらくネッツァーの直腸を犯していると、射精欲が込み上げてくる。迫り上がるものがある。
このまま、中に出してやろう。奴隷には、中出しが最高の御褒美であろうから。
「うっ………!くっ!」
僕は彼の中に白精を吐き出すと同時に、ネッツァーの肉軸を押さえていた指を離した。
僕の片割れがもう一つの心臓になったみたいに、脈を打つ。
ネッツァーの白濁で、ソファーに染みが出来た。
僕の白濁も、射精、と言うより噴き出す、に近い。
彼の白濁を、少し舐めてみる。
少し酸っぱく、苦い彼の味がした。
僕は何故か泣いてしまった。無茶苦茶美味しいものと言うわけでもないのに。
全てを吐き出し、僕のすっかり萎びた片割れを引き抜くと、菊は「菊」ではない別の何かになっていた。
白濁が溢れ出る。昂奮というより、疲れてしまった。
**************
僕が疲れて寝ると、朝には僕の部屋に着いていた。
ベッケンバウアーが僕の部屋の前で言う。
「お疲れ様。昨日のはエロかったよ。あんなに精液を出しまくって、興奮していたんだろう?」
気になるのは、どうしてここにいたかということ。
昨日、寝た事しか覚えていない。
「ヨハン、あの後寝ちゃってさ、ベルティがタクシー呼んだんだ。疲れてたんだろうなぁ」
そういう事か。
「一緒に、シャワー浴びる?」
僕は頷いた。
彼と僕がシャワールームに入ると、彼は突然ローションを置いた。
「え……何するの」
思わず、そう言ってしまった。
「セックスだよ。僕たち恋人じゃないか」
そうだった。とか下らないことを考えている(!)間に、ベッケンバウアーは指で僕の肛門にローションを塗っていく。
「ねえ………セックスするの?今朝だよ」
「朝だからこそ、爽快な気分で迎えたいじゃないか」
ベッケンバウアーが僕のそれの皺にまでローションを塗りたくり、僕の皺の周りを愛撫すると、中が指で押し広げられる感触がした。
彼はコンドームの封を開け、彼自身に付けた。
「恋人同士でもこういう所はちゃんとしなくちゃね」
昨日のネッツァーの件を訊ねようと思ったが、止めておいた。
多分、こういう男だろうから。
人に命令はしておいて……
「でも、昨日は物凄く昂奮していたんだろう?」
声が聞こえたが、確認すると誰もいなかった。
普段の僕なら、ある種の精神病だろうか、とか考え込むのだが、不思議とそれがない。
「ヨハン、入れるから」
そう言って、彼は自身を僕にあてがった。
僕の中に、後ろから彼が入ってくる。
「あっ………!あうっ…」
昨日の事からまだ覚めていない。それなのに、凄く感じてしまう。
「はぁっはぁっ…はぁっ……凄く気持ちいいよ」
不思議と、そう言われると嬉しい。
0.0数ミリの膜が彼と僕を隔てても、それでも満たされていくのだ。
彼が気持ち良くなる事が、素直に嬉しい。
「あぅうっ…!ふぅっ……んんっ!」
僕の喘ぎを聞いた彼は、ピストン運動を早める。
「フランツ……!フランツ……!なかぁ…」
僕の直腸が彼を求める。きつく締め上げているのが自分でも分かる。
「ヨハン………好きだ…結婚しよう」
結婚間近にしても、そう言われると本気なのかどうかわからない。
「フランツ………だいすき」
「ああ………僕も好きだ!ヨハンの事が世界一大好きだ!」
彼の腰の動きが止まり、先の方に暖かいものを感じる。
彼の白濁を、膜が受け止めたのだ。
射精し終わると、彼は自身を膜ごと引き抜き、口を縛る。
彼は外へ行き、ゴミ箱に役目を果たし終わった膜の抜け殻を捨てた。
「シャワー……浴びようか」
僕は頷いた。これから何が起ころうが、フランツの事は好きでいる。
そう思って、現代で生きようと思う。
「現代って………君は死んだ事になってるじゃん。どうするの?」
「新しい名前を考えて、ひっそり暮らすとか……?考える」
是非とも、とフランツ・ベッケンバウアーは笑顔で言った。